失敗しないランドセルの選び方
「ランドセルをあちこちで見てきたけど、解らなくなってしまった」というお声をよくお聴きします。
どの色にする?どの素材にする?重すぎない?しっかり収納できる?・・・・・と、
熱心に考えれば考えるほど疑問が溜まっていきます。
そんなお方のために、失敗しないランドセルの選び方をお教えします。
ここでお教えすることをクリアーしていれば、あとは、お好み優先でランドセルをお選びいただいても大丈夫です。
80年近くランドセルを取り扱ってきたベルちゃんの知恵袋です。
お母さま方に多いのですが、ランドセルを修理するとき、「こんな使い方するとは思わなかった!」という声をいただきます。それもそのはず、「こんな使い方をすれば壊れる。」という感覚はお子さまにはありません。 経験から言って、シンプルなデザインでイレギュラーな使い方にも耐えるランドセルのほうが安心ですよ。 失敗例の多くは、カラー・刺繍などのデコレーション・軽さ・便利機能などを優先してお選びのようです。 |
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つまり、ランドセルには 【A】多少乱暴に扱っても壊れない丈夫さと、【B】さっと売り場で修理できることが必要なのです。この2つで、ランドセル選びの正解と失敗が決まります。 | |||||||||||||
現在市販されているランドセルの多くは、軽さ・新機能・キャラクターなどをセールスポイントにしています。軽さ・新機能・キャラクターなどはすぐにわかりますが、丈夫なランドセルは見ただけではわかりません。わかりやすい面を強調したほうが売りやすいからなのです。 |
丈夫なランドセルを見分けるのは、難しいことではありません。 | ||||||||||||||||||||||||
背カンは破損多発箇所です。背カンが壊れると、ランドセルを背負えなくなってしまいます。 肩紐を持って前後に引っ張ってみると、背カンがしっかりしているかどうかわかります。 ここが壊れてしまうと、「明日、どうやって通学するの?!」とお母さまが真っ青になってしまうことに・・・! | ||||||||||||||||||||||||
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背カンと背負い紐の取り付けが丁寧なランドセルは、全体に仕立てが良いと思っていいでしょう。良心的な職人は、壊れやすいところに手間をかけて作ります。 | ||||||||||||||||||||||||
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必要以上に機能を満載した品は避けたほうが賢明です。 新しい機能やデザインをセールスポイントにしたランドセルが、数年後に消えてしまうことがよくあります。当たり前のことですが、新製品のCMはメリットはアピールしますが、デメリットは教えて くれません。 ランドセルは機能よりも仕立てを重視した方が失敗しません。シンプルなものほど壊れにくいからです。 | ||||||||||||||||||||||||
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「売り場で修理ができるお店」で買うことは、ランドセル選びの大切なポイントです。 売り場で修理ができないと、簡単な修理でも工場へ送って直すことになり、修理に1ヶ月かかることも珍しくありません。もちろん、職人さんにしかできない修理もありますが、修理の80%以上は売り場で修理できます。修理に備えて、修理道具・鋲・カシメ・金物・付属品を常備している売り場かどうかを確かめて買いましょう。 もちろん、一番大事なのは、「修理できる人」がいることですが。 | ||||||||
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量販店などですと、修理のとき保証書を無くしてしまって、「ここで買った」「いや、違います」と、売り場で押し問答になることがあります。 保証書を6年間ちゃんと保管するのは、結構大変なこと。無くしてしまうこともめずらしくありません。 一方、販売店の方は、毎年新製品が発売されるので、何年か前のランドセルを見ただけで「確かに、これはうちでお求めいただきました」とは、すぐにはなかなか言えません。また、見覚えがあっても、販売したのは他のお店かもしれません。そこで「保証書はございますか?」ということになるのです。 そんな時、ランドセル本体に販売店の刻印やマークが入っていれば、何の問題もありません。おじいちゃん・おばあちゃんに遠くのお店で買ってもらったランドセルでも、「直してください」のひと言で済みます。 ベルちゃんランドセルの本当の保証書は、背カンに入っている箔押しなのです。 アフターケアを真剣に考えているショップは、売るだけではなく、保証書が無くなっても大丈夫なようにしています。 |