★ ランドセルの基礎知識
ランドセルは、デザインが似ているので、「どれでも同じじゃない?」と感じますが、
数年使うと、素材と仕立ての違いが出てきます。
ここでは、これだけは知っておきたいランドセルの素材の基礎知識をご紹介します。
化学合成した素材で、反物になっています。「皮革」と言っても天然皮革ではありません。 クラリーノ、コードレなどが代表的な人工皮革です。 品質表示が単に「人工皮革」となっている場合は、どういうメーカーの人工皮革か確かめましょう。 メーカーによって材質にかなりの差があります。 人工皮革は材質が均一なので、大量生産に適しています。 |
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牛の革です。普通「革製」というと90%以上が牛革製です。 毛穴のような型を押した『型押し』・型を押さない『ナチュラル』・シワ加工した『ボルサ』などがあります。 それぞれに特徴がありますが、強く『型押し』した牛革には、等級の低い革を使うことが多いようです。 表面的な見た目のきれいさ(均一さ)だけで、革の良し悪しを判断しないようにしたいものです。 |
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「総牛革製=100%牛革」ではありません。 表面積の60%以上が牛革のランドセルを「牛革ランドセル」と表示しますが、 総牛革製はこの基準よりも、もっとたくさん牛革を使っているということです。 |
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馬の臀部(最高品質)の革です。 1頭の馬から、ランドセルのカブセが2枚分しか採れない貴重で高価な素材です。 キズ・型崩れ・雨に強く、皮革の王様と言われています。 プレスで熱処理したり、型押ししたコードバンもありますが、 天然素材を加工しすぎると、素材の持ち味を損ねてしまいます。 見栄えばかりを気にしないで、本物の味わいを大切にしたいものです。 |
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カブセのほかにもコードバン生地を使ったランドセルを、総コードバンと言います。 カブセ以外のどこにコードバン生地を使うかは業者によりますが、 使用可能な部分は、大きいマチ・小さいマチ・前ポケットなどです。 ただ、肩紐・背中などにコードバン生地を使うのはよくありません。 ひと口に総コードバンのランドセルといっても、コードバンで出来ている部分は業者によって様々です。 カブセと大マチだけがコードバンで、前ポケットや小マチが牛革製の総コードバンが多いようです。 カブセと大マチのほかは、どこがコードバンなのかを確かめましょう。 <ご注意> カブセだけがコードバンの品を「総コードバン」と間違って説明する売り場もあります。ご注意ください。 |
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豚革は、その名の通り、ブタの革です。 薄くて丈夫なので、カブセの裏側に使うと、ランドセルの耐久性がUPします。 カブセ裏は、合成皮革のものがほとんどですが、品質を重視するなら豚革です。 |
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天然皮革は、一枚の革でも、真ん中と端っこで材質が違います。 革職人は、一枚一枚の革を吟味して、ここはカブセ、ここはマチというように裁断します。 人工皮革のように材質が均一でないからです。 本物をじっくりと楽しむなら、天然皮革がお奨めです。 天然皮革を過剰に滑らかに加工すると、素材の風合いがなくなります。 生地のばらつきも、細かなキズも、天然皮革の証と考える余裕が欲しいのもです。 |
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糸の両端に針をつけて、針穴の両側から2本の針で、一目一目手仕事で縫います。 糸が多少擦り切れても、ランドセルの全体に伝染することはありません。 手間の掛かる縫製ですが、丈夫さを求められる鞍などの馬具は手縫いで仕立てます。 |
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コードバンや牛革は、縦・横・厚みが同じでも重さは微妙に違います。 天然素材は、1枚1枚の素材の密度が違うからです。 同じ仕立てなら、ほんの少し重いものは、密度が高い良質な生地でできていると言えます。 ランドセルの重さ表示は「およそこれくらい」と考えた方がよろしいでしょう。 |
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ランドセルのサイズを、表示された数字だけで判断するのは危険です。 熟練工が作っても内サイズに1~2%のばらつきができます。手作りゆえにできる個体差です。 222ミリ×312ミリのように、細かい数字を表示を見かけることもありますが、 手作りで全ての品をピッタリとそのサイズに仕上げることはできません。 ミリ単位でお知らせするなら、「誤差:±○ミリ」などの表示が必要かもしれませんね。 |
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<ご注意> |
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◆A4ファイルのサイズ
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◆ランドセルに入るA4ファイルシリーズ (by プラス株式会社) |
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ランドセルに入るA4ファイルシリーズがプラス株式会社から発売されています。 |
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